いちょうの周りで

everyday life , walking and low mountaineering

罪の声

グリコ・森永事件を素材に、事件から数十年後を描いた作品。推理小説というか大きなドラマという印象を持った。登場人物の過去や関係が絡み合ってだんだんと明らかになっていく。脅迫に使われたテープが幼いころの自分の声であると分かったテーラーと新聞社の文化部記者の二人の話が個々に展開され進行する。知らなかったが、当時ハイネケンでも似たよう事件があって、それを模して誘拐や毒物混入が行われた。本作品では犯人が判明するが、実際のキツネ目の男と事件の真相はどうなんだろう。まだ生きているのだろうか。